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『ゲーデル、エッシャー、バッハ あるいは不思議の環』読書会開催中

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https://www.hakuyo-sha.co.jp/science/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%AB%E3%80%81%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%80%81%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-20%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E7%89%88/ /* 学祭でサークルの会誌にのせる用に書いたが、ゼミ紹介コーナーが設けられなかったので、ブログに載せることにする。このページも含めブログ全体で視認性を大幅に改善する必要がある。 */   本書は、ゲーデル、エッシャー、バッハ自身に着目するというより、彼らの功績に共通して見出せる「不思議の環」という性質に注目して論を進めています。何を言っているのかよくわらないと感じるかもしれませんが、その感覚は正しいです。実際、本屋や図書館では、人工知能、数学基礎論、情報読み物、認知科学、科学哲学など置かれる場所は多様で、どの分野に属するか一言では言い表せないような領域横断的な本と言えます。人生で一番面白かった本、と絶賛する教授も複数名おり、なんと早稲田大学には17冊(!)の蔵書があります(原著、ドイツ語訳含む)。   本の主題としては、ゲーデルの不完全性定理を根底に、無機質な物質や記号からいかにして、知能や意味が生まれるかを考えます。具体的には、脳は神経細胞などからなる単なる物質にすぎないのに、なぜ思考や意識のような非物質が生まれるのか、お、は、よ、うという記号を合わせることでなぜ意味が生まれるか、といったことを考えます。ここでは自己言及という概念が重要で、考える材料としてパラドクスや騙し絵、言葉遊びが頻出します。   なんだかよくわからないけれど面白そうな本ではないでしょうか。 実際、約800ページもある分厚さから、MITの講義では、Thick Monsterと呼ばれています。難解なこの本をじっくり時間をかけて楽しむ機会は、学生である今しかないのではないでしょうか。 現在、参加者を新たに募集中です(大学・学部・学年問わず)。前提知識も特段不要で、躓いてもサポートできるので、途中参加もしやすいです(Google Documenで一応レジュメを作ってます)。 興味あ